中村とうようコレクションについて
故・中村とうよう氏
1982年、50歳のころ
音楽評論家でレコードや楽器の収集家としても知られる故・中村とうよう氏(1932–2011)は、SP、LPなどのレコードや世界各地の楽器、音楽関連書籍など、収集したコレクションを2006年に武蔵野美術大学に寄贈されました。
音楽評論において、ひとつのジャンルに留まらずポピュラー音楽すべてを対象に研究、評論を行い、世界のポピュラー音楽全体を貫く音楽論を論じた氏の膨大なコレクションは、その数およそ5万点におよびます。
本データベースによって、当館が所蔵する多種多様な中村とうようコレクションを横断して検索することができます。
本データベースのタイトル「地球が回る音」は、氏の同名の著作から取っています。特定のジャンルにとらわれず広く世界の音楽に目を向けた氏の活動とそのコレクションを表すのにふさわしい名前として、データベースのタイトルに掲げました。タイトルロゴのうち平仮名の「が」と「る」の部分には、とうよう氏の筆跡を用いています。
音源メディアについて
レコード
音楽などの情報を記録したメディアの総称。「アナログ盤」、「ヴァイナル」などの呼称もある。
SP盤
Standard Play
78回転、30cm(12インチ)または25cm(10インチ)。
初期のレコードで収録時間は片面5分。その素材からシェラック盤とも呼ばれる。
LP盤
Long Play
33回転、30cm(12インチ)。片面30分。素材がポリ塩化ビニールになり、軽く割れにくくなった。
10インチLP盤
25cm(10インチ)とやや小ぶりなLP盤。[とういんち]とも発音される。
EP盤
Extended Play
45回転、17cm(7インチ)。収録時間がLPよりは短いがシングルより長いことから、「拡張された(=Extended)シングル盤」の意。
MT
Music Tape
磁気テープをプラスチック製のカートリッジ筐体に収納したもので、一般的にカセットテープの呼称が定着している。
CD
Compact Disc
厚さ1.2mm、直径12㎝のプラスチック(ポリカーボネート等)で作られており、光を当てて読み取る。8cmのシングルCDも存在する。